アニメーション映画

言葉がなくても伝わるもの 映画『Flow』

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毎日お疲れ様です! yolicoです。

今日はアニメーション映画『Flow』をAmazon Prime Video で鑑賞。

2025年3月劇場公開の映画です。

アカデミー賞受賞作品

第97回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞しています。

ラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督が5年の月日をかけて完成させた長編第2作。

監督・製作・編集・音楽を1人で手がけた長編作「Away」で、鮮烈なデビューを飾った監督さんです。

第97回アカデミー賞では、”長編アニメーション賞”と”国際長編映画賞”の2部門にノミネートされました。

STORY

世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある一匹の猫は居場所を後に旅立つ事を決意する。

流れてきたボートに乗り合わせた動物たちと、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。

しかし彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。

彼らは運命を変える事が出来るのか?

そして、この冒険の果てにあるものとは___?

フライヤーより引用

セリフがないからこそ伝わるもの

洪水によって街が消えていきつつある世界で、一匹の黒猫が住んでいた場所を後にして、旅立つ決意をします。

流れてきたボートに乗り込むと、そこには一匹のカピバラが。

その後、旅の途中で出会った動物たちもボートに乗り込み、一緒にいろいろな出来事を乗り越えていきます。

旅のお供となるのは、ラブラドール犬・ワオキツネザル・ヘビクイワシ・カピバラ、そして黒猫。

とても個性豊かなメンバーです。

セリフはないのに、なんとなく動物たちの考えていることや、やりたいことがわかる不思議。

生の動物の鳴き声が使われていて、音楽が静かに物語を紡いでいきます。

動物たちの動きが生き生きと描かれていて、飽きることがありません。

説明やナレーションがないからこそ、自由に物語に浸ることができるのかもしれません。

もともとは、それぞれ別の群れで生きていた動物たちが、旅を続けるうちに協力しあって生き延びていこうとする。

そしてみんな成長していくところが、繊細に描かれています。

とても美しい映像に驚き

何より、自然を描いた映像の美しさに圧倒されます。

アニメーションとは思えないような、幻想的で絵画のような森の風景。

まるで動物たちと一緒に水上を漂っているような、水面の様子。

時に穏やかに、時に激しい水の流れ。

黒猫は水が怖くないので、ちょくちょく水中にダイブするのですが(観ているこちらがハラハラ)、水の中にたくさんの美しい魚たちがいることや、黒猫のピンチを救ってくれたクジラとの交流などを見せてくれます。

静かな余韻が心に残る映画

旅の途中で、ヘビクイワシと黒猫が体験する不思議な光景。

旅の終わりに見る、自然の厳しさと命の儚さ。

観た人それぞれの解釈や思いが生まれる作品です。

どんな生き物たちも(人間も含めて)心安らかに暮らしていける世界が長く続くことを、切に願います。

人間は一切登場しない、動物たちのサバイバルにお供する85分の冒険。ぜひお楽しみください。

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