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演劇を通して更生していく人間ドラマ 映画『シンシン/SING SING』

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毎日お疲れ様です! yolicoです。

今日は映画『シンシン/SING SING』をAmazon Prime Video で鑑賞。

2025年劇場公開の映画です。

本作はNYに在る最重警備の収監施設〈シンシン刑務所〉で、舞台演劇を通して収監者の更生を目指すプログラム「RTA」に取り組む中で育まれていく、友情と再生を描いた感動の実話。

主要キャスト85%以上が実際にシンシン刑務所の元収監者であり、演劇プログラムの卒業生及び関係者たちで構成されるユニーク且つ挑戦的なプロジェクト。

STORY

NY、シンシン刑務所。無実の罪で収監された男ディヴァインGは、収監者更生プログラムである〈舞台演劇〉クループに所属し、日々仲間たちと演劇に取り組み僅かながらに生きる希望を見出していた。

ある日、刑務所いちの悪党として恐れられている男クラレンス・マクリンが演劇グループに参加することに。

新たな演目に向けての準備が始まるが———。

公式フライヤーより引用

”演じる”ということの重みを感じる 

「演じる、ということは自分の心を解放して、他人の心を想像して、喜怒哀楽を表現する、ということ」と劇中で語られます。

確かに「更生プログラム」としてはとても向いているのかもしれません。

受刑者たちはせっかく釈放されてもまた刑務所に戻ってくる、ということがとても多い中、この「RTA」を受講した受刑者の再犯率は3%以下、と抜群の効果を得ているそうです。

今作品では、無実の罪で収監された主人公のディヴァインGを演じるコールマン・ドミンゴと、マイクマイクを演じるショーン・サン・ホセ、RTAの指導や脚本など多岐に渡り彼らをサポートするブレント・ブエルを演じるポール・レイシーが本当の俳優で、それ以外のキャストたちは、実際にシンシン刑務所の元収監者が演じている、というのが驚きです。

皆さん、実に見事に役を演じています。

つらい出来事を乗り越える力をくれた、仲間の存在

ディヴァインGは無実の罪で収監されているけれど、演じることを通じて、かろうじて毎日に希望を見出している、そんな状態です。

彼が大切にしているこのプログラムに、シンシン刑務所きってのワルが参加することになります。

通称”ディヴァイン・アイ”ことクラレンス・マクリン。

彼は実際にシンシン刑務所に収監されていた人物で、所内で恐れられる荒くれ者でしたが、このRTAで更生したそうです。

自分の役を、自分で演じている、ということですね。なんかすごい。

最初はみんなの輪に混じろうとせず、むしろ掻き乱すような行動も目立つクラレンスでしたが、ディヴァインGの助言や、ブレントの暖かい見守りで、徐々に心を開いていきます。

クラレンスは、子供の頃からのワルで、自分の息子も同じようにワルの道へと足を踏み入れていること、などをディヴァインGに語ります。

それが当たり前のことであるかのような、凝り固まった考え方を聞いていると、一度悪い方向へ進んでしまうと、引き返すことは大変なんだということが、とても伝わってきます。

そして、ディヴァインGの勧めで、減刑嘆願を提出する、という行動に初めてチャレンジします。

それだって、ディヴァインGのアドバイスがなければ、自分には関係のないことと思っているかのようなクラレンス。

RTAに参加して、ディヴァインGに出会ったことで、人生が変わっていったクラレンスでした。

ディヴァインGも、無実の罪ゆえ、自らの減刑嘆願に関して動いていますが、思ったような結果は得られず…

そんな中、大切な友をなくす、という精神的ダメージを受けたことで、聡明なディヴァインGも心の均衡を壊していきます。

人間誰でも、辛いことが重なるキツい時がありますが、彼がそんな窮地に立たされた時、クラレンスが手を差し伸べるのでした。

いつしか育まれていた友情に、グッときます。

RTAの演出家を演じるブレントの心温まる存在感

外部からやってきて、RTAの指導をしたり、様々な面倒を見ているブレントの優しい眼差しが、とても印象的でした。

彼はいつでも彼らの心に寄り添い、見守っています。

どんな表現をしても否定しない。みんなから劇に関するいろんな注文を受けても、全てに対応するような脚本を書いてくる。

なんと人間のできた方でしょうか。彼の存在が、みんなに静かな力を与えているよう。

プロの俳優であるポール・レイシーが演じています。

エンディングでは、実際の演劇の映像が流れて、心がジーンとします。

そして、シンシン刑務所で育まれた友情を、ラストシーンで垣間見ることができます。

演じることの意味深さを知る107分の小旅行、ぜひお楽しみください。

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