毎日お疲れ様です! yolicoです。
今日は2022年に劇場公開となった、比較的新しい映画『カモンカモン』をAmazon Prime Video で鑑賞。
主演は映画『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を獲得したホワキン・フェニックス。
モノクロ映像が印象的な美しい映画でした。
■あらすじ
NYでラジオジャーナリストとして1人で暮らすジョニーは、妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。
LAの妹の家で突然始まった共同生活は、戸惑いの連続。
好奇心旺盛なジェシーは、ジョニーのぎこちない兄妹関係や、いまだ独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる一方で、ジョニーの仕事や録音機材に興味を示し、2人は次第に距離を縮めていく。
仕事のためNYに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが…..。
Amazon Prime Video より引用
ジェニーとの、子どもたちとの対話が心に沁みます
簡単に言えば、ジョニー(ホワキン・フェニックス)が妹の息子ジェニー(ウッディ・ノーマン)との同居生活で何かと振り回されるお話。
二人の生活から、ジョニーと妹ヴィヴ(ギャビー・ホフマン)との、母の死に関するわだかまりや、ヴィヴの抱える問題が浮かび上がってくる。
母でも四苦八苦する9歳の息子との生活、ジョニーももちろん混乱を極めます
ですが二人の対話が、徐々に二人の関係を結びつけていきます。
子供のストレートな問いかけ、わがまま、甘えに翻弄されながら、真摯に向き合うジョニー。
仕事上でも、子どもたちにあらゆる質問を問いかけ、その声を受け取るジョニーは「対話する」大切さをよく知る人なのでしょう。
犯罪者の父を持つ少年へのインタビューで、その少年の話にはグッとくるものがありました。
「子ども」と一括りにしてしまいがちですが、深いところでいろいろと感じているのですね。
少年の「自分の気持ちの言語化能力」を分けてほしい!と、感心しました。
ちなみに9歳から14歳の子どもたちへのインタビューシーンは、ホワキン・フェニックスが台本なしで試みたシーンだそう。
ジョニーとジェニーの様々な対話とともに、物語に彩りを添えています。
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ホワキン・フェニックスといえば、冒頭にも書きましたが映画『ジョーカー』での怪演が記憶に新しい俳優さんです。
あの映画のイメージを引きずりつつ観ていましたが、今作品では優しそうな中年男性を素敵に演じています。
普通の中年男性をあんなに普通に、あんなに素敵に…! やはり存在感ありありです。
すっかりファンと化してしまいました。
そして、そのホワキン・フェニックスにも負けていないキラキラな存在感のジェニー役のウッディ・ノーマン。
オーディションでは監督とフェニックスを絶句させる程の演技を披露して、出演を勝ち取ったのだそう。
恐るべし天才子役! 彼の今後の出演作品も楽しみですね。
モノクロの映像が印象的
前編モノクロの美しい映像の今作品では、いろんな都市が舞台となっています。
その街ごとの個性が、より伝わってくる印象でした。
マイク・ミルズ監督は「日常から切り離して”物語”のなかへ導くため」にモノクロで撮影した、と語っています。
非日常でありながら、過ぎていく日常。派手さはないけど、じんわり心に届く物語です。
映画の最後にわかる「カモンカモン」の意味に、じーん…としました。
109分の温かい気持ちになれる小旅行、ぜひお楽しみください!
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