洋画

狂気と情熱のせめぎ合い。映画『セッション』

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毎日お疲れ様です! yolicoです。

今日はAmazon Prime Video で映画『セッション』を鑑賞。

2015年公開の映画です。

あらすじ

名門音楽学校で学び、ジャズ・ドラマーを志す19歳の若者アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)。

校内で最高の指導者と名高いテレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)に、自身の指導する最上位クラスのスタジオ・バンドチームに引き抜かれる。

だがフレッチャーは、自分の要求についてこれない生徒には、人格否定や罵詈雑言、侮辱などが日常茶飯の鬼教官だった。

ニーマンもメンバーの前で、屈辱的な言葉を浴びせられ、涙することもあったが、厳しい練習に必死に食らいついていく。

やがて、主奏者を決める争いの中、完璧さを求める教師の指導は狂気を帯びていき、生徒の精神は次第に追い込まれていく。

スパルタ教官の狂気を帯びた指導

鬼教官、ただただ怖いです。

この主人公のように、音楽だったり、スポーツだったり、何かを真剣に目指して、それを熱血指導で導いてもらう…

というような経験のある人なら、こういう指導者は「いるよね〜」という感覚かもしれませんが。

のんびりと生きてきた人間には、恐怖でしかないです。

スキンヘッドのJ・K・シモンズが、このパワハラ教官にピッタリでした。

アカデミー賞助演男優賞の受賞もうなずけます。

何度も心折れる出来事がありますが、ニーマンは諦めない。

喰らい付いていきます。

彼もフレッチャー並みの狂気がある人、なのかも…

様々な指導、いさかい、そして、ある出来事の末に、ニーマンは学校を退学処分。

そして、フレッチャーも学校を去ることに。

再会後は、いろいろ水に流すのかと思いきや…

その後、思わぬ再会を果たし、人が変わったように見えるフレッチャー。

フレンドリーにニーマンを自身のバンドに誘い、フェスへの出演を持ちかける。

「教官もいろいろあって丸くなったのね」などと思った私もニーマンも(多分)甘かった。

フェスのステージ上での仕打ちは、演奏者にとっては恐ろしいものではないでしょうか?

想像するだけで、いたたまれない気持ちになります。

フレッチャーの復讐、ですね。

ですが、それからのニーマンのとった行動に、彼の強い精神力を感じます。

やられっぱなしの自分の仕返し? 反撃? 攻撃? あるいは、これこそが「セッション」?

最後のシーンは、圧巻です。

監督の実体験に構想を得た物語

監督のデイミアン・チャゼルは、高校時代に競争の激しいジャズバンドに所属し、実際に怖い教官の指導を受けた経験があるそうです。

「今でも夢に見ることがある」とインタビューで話していました。

やっぱり実際にもいるんだ…フレッチャーのような先生。

「なんかすごいもの見た」感が半端ない映画です。

ある意味、狂気をまとった二人のセッションを目撃する106分の小旅行、お楽しみください!

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