毎日お疲れ様です! yolicoです。
3月3日公開の「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」通称「エブエブ」を観てきました
経営するコインランドリーの税金問題、父親の介護に反抗期の娘、優しいだけで頼りにならない夫と、盛りだくさんのトラブルを抱えたエヴリン。そんな中、夫に乗り移った“別の宇宙の夫”から、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と世界の命運を託される。まさかと驚くエヴリンだが、悪の手先に襲われマルチバースにジャンプ!カンフーの達人の”別の宇宙のエヴリン”の力を得て、闘いに挑むのだが、なんと巨悪の正体は、娘のジョイだった...!(公式HPより引用)
【マルチバース】という言葉で語られる本作。
たまに聞く言葉ですが、意味はいまいちわかってないような...
ユニバース(宇宙)のユニ(単一)をマルチ(多重・多数)に置き換えた造語。
宇宙には我々が存在する宇宙だけでなく、別に、または無数に存在するかもしれないという仮説に基づく。《中略》
いずれも原理的に観測可能な宇宙ではなく、行くことも見ることもできない理論上の存在と考えられている。
(デジタル大辞泉より引用)
たまに聞く言葉ではあるけれど、いまいちよくわかってない言葉です。
理論上の存在、とはいえ「あるんじゃないの?」と考えてる人も多い気がします。
私たちが「ある選択」をしたとして、「しなかった選択」の方にも宇宙が存在する...
パラレル宇宙ですね。
人々の選択の数だけパラレル化した宇宙が存在するとしたら。
どんだけー⁉︎って感じですね。さすが宇宙は広いです。
そんなマルチバースで繰り広げられる「エブエブ」。
スピード感と共に、思ってもみない映像が次々に流れていきます。
まさに「あっちの宇宙」「こっちの宇宙」にジャンプ!のマルチバースです。
いろんな宇宙があって、いろんなエブリン(ミシェル・ヨー)が存在する。
いろんな夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァン)。
いろんな娘のジョイ(ステファニー・スー)、またの存在を〈巨悪の正体〉ジョブ・トゥパキ。
いろんな国税局職員ディアボラ(ジェイミー・リー・カーティス)。
ある宇宙では闘い、ある宇宙では歌い、ある宇宙では女性と心を通わせて踊っているエブリン。
カンフーアクションの素晴らしさもさることながら、その美しさ(鼻血を出していても美しい!)からも目が離せません。
ウェイモンドのウェストポーチを使ったカンフーシーンもスピード感がすごい!
いろんな宇宙でのエブリンとウェイモンドの関係も素敵でした。
娘のジョイとの関係はエブリンの頭痛のタネ。彼女の容姿や、ガールフレンドとのことにも、ついつい小言を挟んでしまいます。
その結果、反抗的な態度の娘にますます疎まれてしまうことに。
いろんな宇宙の巨悪の正体ジョブ・トゥパキ=娘のジョイだと知り、娘との闘い挑むエブリンですが...
とてもカオスだけど、母と娘の、そして家族の愛の物語でした。
それにしてもジョブ・トゥパキの衣装とメイク、パンチがありました(笑)
この映画で〈監督〉〈脚本〉〈製作〉を担当したダニエル・クアンとダニエル・シャイナートによる二人組『ダニエルズ』
この映画を作るにあたり3つのアイデアがあったそうです。
1. バカバカしい闘いを繰り広げるSF・アクション映画
2. 21世紀の移民の物語を通して家族愛を描く
3. あまりに多くの別宇宙に行きすぎ、哲学的な思想を探究することになるマルチバースムービー
確かに笑ってしまう闘い、たくさんありました。
アジア人の移民を主人公にしたことで、この作品がグッと近くなったような...
勝手な親近感を抱きましたね。
別の民族のお話だと、また違った世界観になりそうですし。
そして先日の95回アカデミー賞では10部門11ノミネートされ、実際には7部門で受賞しています。
主要な賞はほぼ「エブエブ」が持っていったという快挙。勢いがスゴいです!
マルチバースの世界を、独創的な映像を、体験してみてくださいね。
139分の小旅行、ぜひお楽しみください!