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2019年3月公開になった映画「ミナリ」をAmazon Primeで鑑賞しました。
韓国系アメリカ人、リー・アイザック・チョン監督の作品です。
アメリカ南部で農業を営む韓国系移民を描いています。
2020年に韓国映画「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞作品賞を取り、その翌年にこの「ミナリ」も作品賞にノミネートされました。
ついつい「パラサイト」のような『次に何が起こるんだろう…』というハラハラ感を持って観ていましたが、今作品は感動的な移民の家族ドラマでした。
アカデミー賞作品賞は受賞なりませんでしたが、一家の祖母を演じたユン・ヨジョンが助演女優賞を獲得しています。
1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、
アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。
荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、
いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、
しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。
まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。
だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、
思いもしない事態が立ち上がる・・・。
ミナリ公式HPより引用
カリフォルニアから引っ越してきた、一家の父ジェイコブ(スティーブン・ユァン)。
農業で大成功をおさめることを夢見ています。
アーカンソーの田舎に連れてこられた妻のモニカ(ハン・イェリ)は、トレーラーハウスを見て、その不便さを目の当たりにして、困惑を隠せません。
しっかりしているがまだ小さい娘アン(ネイル・ケイト・チョー)と、心臓に持病を持つデビッド(アラン・キム)と共に、毎日を生活していくのに必死です。
トレーラーハウス同様、彼の農場もトラブル続き。ですが懸命に水を引き、作物を育てようと努力します。
夫に振り回されながらも夫の夢を、家族の生活を支えるモニカですが幾度となくぶつかる二人。
激しく言い合う二人に、子供たちは『ケンカをしないで』と書いた紙ひこうきをたくさん飛ばしてみたり。
夫の勝手、妻のストレス、うまくいかない農作業・・・そりゃモメますよね。
韓国からモニカの母スンジャ(ユン・ヨジョン)に来てもらうことで、モニカに心の余裕が生まれます。
スンジャが韓国から持ってきて、水辺に植えたミナリの種。
ミナリとは韓国語で香味野菜の芹(セリ)で、2度目の旬が最も美味しいことから、子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味が込められているそうです。
実際、映画の中でもスンジャの植えたミナリが娘家族を助けることになるのでした。
スンジャが来てからもいろいろなことが起き、モニカの心は限界を迎え、別れることを決めた二人。
ようやく未来に一筋の希望が見えてきたのに、「もう無理ったら無理…」という妻の心情でしょう。
モニカの硬質な美しさ。強そうだけど脆そうな感じをハン・イェリが好演していました。
そして、別れを決めた直後に起こった出来事。その出来事に対してとったモニカの行動。
夫婦って… 家族そのものなんだなあ、としみじみ思ったり。
私も同じ行動、とれるかな…?
苦難や理不尽に倒れてもまた立ち上がる…そんな、家族の希望の物語です。
116分の小旅行、ぜひお楽しみください!