毎日お疲れ様です! yolicoです。
今日はAmazon Prime Video で『ディパーテッド』を鑑賞。
2007年劇場公開の映画です。
犯罪者の一族に生まれ、自らの生い立ちと決別するために警察官を志したビリー(レオナルド・ディカプリオ)。
マフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)によって警察官に仕立てあげられたコリン(マット・デイモン)。
同じ警察学校で学んだ二人は、お互いを知らぬまま、それぞれの道を進んでいく。
マフィア撲滅の最前線で有能な警察官を装いながら、コステロに情報を流し続けるコリン。
一方、マフィアへの極秘潜入捜査を命じられたビリーは、苦悩を抱えながらも、任務のために犯罪者のふりをし続ける。
やがて双方で始まるスパイ探し。
正体を知られてはならない、先に相手を見つけなければ命はない。
瀬戸際で繰り広げられる騙しあいと暴きあい。
さらに、彼らに仕掛けられた悲劇的なまでの運命の罠。
同じひとりの人物によってその人生を操られ、運命に引き寄せられるかのように同じ女性を愛するビリーとコリン。
二人がついに出会うとき、そこには何が待ち受けるのかーー?
公式フライヤーより引用
大ヒットした香港映画『インファナル・アフェア』のハリウッド版
2002年に公開され、香港映画賞を総ナメにした『インファナル・アフェア』という香港映画。
ハリウッド史上最高額でリメイク権が落札され、誕生したのが今作『ディパーテッド』です。
香港版では主役の二人を、アンディ・ラウとトニー・レオンが演じていました。
ハリウッド版ではレオナルド・ディカプリオとマット・デイモンが主演。
そして監督は、ディカプリオと3度目のタッグとなるマーティン・スコセッシ。
彼はこの映画で、第79回アカデミー賞監督賞を受賞しています。
(他にも、作品賞・脚本賞・編集賞を受賞している作品です)
マフィアのボスに、ジャック・ニコルソン。
警察の上司・先輩として、アレック・ボールドウィン、マーク・ウォールバーグ。
そして、製作にはあのブラッド・ピットという豪華キャスト。
裏社会を舞台に、それぞれの思惑が交差するサスペンス・ドラマとなっています。
ディカプリオ演じるビリーの苦悩
犯罪者の一族に生まれ、だからこそ過去と決別するために警察官を目指したビリー。
なのに、その生い立ちに目をつけられ、マフィアに潜入することを命じられます。
本当は警察官、というその事実を知るのは潜入捜査を指示した上司2人だけ。
マフィアに近づくために、傷害事件を起こし、刑務所に入るというシナリオを忠実に実行するビリー。
守備よくコステロに近づくことに成功し、手下として行動を共にして、情報を警察に報告するという日々。
荒々しく振る舞っていますが、心の中には「苛立ち」「焦り」や「恐れ」など、さまざまな感情が渦巻いている…
そんな繊細なビリーを、ディカプリオが好演しています。
精神科医のマドリン(ヴェラ・ファーミガ)とのカウンセリングでしか、心の安らぎを得られない。
ビリーの苦悩が伝わってきます。
善人のふりをした悪、を演じるマット・デイモン
子供の頃からコステロの策謀のもとに育ち、警察官となったコリン。
警察学校での成績も優秀で、同期の中でも出世頭。すぐに私服警官にまで登り詰めます。
ですが、心の中はマフィアの男。警察の情報をコステロに流し続けます。
それは忠誠心というよりも、自分の富や権力を手に入れるため、というのが透けて見えます。
冷徹、自信家、謙虚に見せかけて高慢。
なんか鼻持ちならないな…という男を、マット・デイモンがうまく演じています。
ビリーが心を寄せるマドリンは、コリンと共に生きることを選びますが…
強烈な存在感、ジャック・ニコルソン
名優ジャック・ニコルソン演じるコステロは、言うまでもなく当たり役です。
誰にも真似のできない存在感。
この人のそばで、味方のふりをして、実は裏切っている…というミッション、絶対イヤです。
バレたら…と思うと恐ろしすぎる。
そして、マフィア側も、警察側も、自分たちの情報が筒抜けなのではないか?と感じ始め、身内の中にネズミ(スパイ)がいることに気がつき始めます。
もう、このあたりからビリーは気の休まることはない、という様子。
見ているこちらも、この騙し合いの決着はどうなるのだろう、とハラハラです。
日本でもドラマ『ダブルフェイス』としてリメイクされており、人気を博していましたね。
ドラマの結末は知らないのですが、本当に面白い、よくできた脚本だと思います。
ハリウッドの豪華キャストが欺き合う150分の小旅行、ぜひお楽しみください!