洋画

悲しみの先にある狂気 映画『JOKER』

※アフィリエイト広告を利用しています。

毎日お疲れ様です! yolicoです。

今日は続編が公開間近の『JOKER』をAmazon Prime Video で鑑賞。

2019年に劇場公開された映画です。

売れないコメディアンのアーサー・フレックが暴漢に遭遇したのは、ゴッサムシティの街を道化姿でさまよっていたときだった。

社会から見捨てられたフレックは徐々に狂気への坂を転落してゆき、やがてジョーカーという名のカリスマ的な犯罪者へと変貌を遂げる。

トッド・フィリップス監督が放つ、衝撃のサスペンス・エンターテイメント!

Amazon Prime Video より引用

不運、不幸、理不尽な悲しみのオンパレード

もう、オープニングのシーンから不運で辛い…

純粋で無邪気であろうアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)。外見はただただ人生に疲れたおじさんだけれど。

母親の世話をしながら、真面目に生きているのに、報われない。

どこまでも不運なことが続いて最悪な状況になっても、まだまだ追い討ちをかけることが起こっていく。

本当は優しい心を持つアーサーが、少しずつ壊れていく感じです。

精神的な疾患で、笑う必要のない時に笑ってしまう。

むしろ「そこで笑ったらあかんやろ」というところで笑う、高らかに。

見ていて、いたたまれない気持ちにさせられます。

コメディアンを目指して、ネタを考え、ある夜ライブハウスに出演するアーサー。

そこでも、ネタを披露する前に笑い出してしまいます。

今から面白いことをしたり、言ったりして人を笑わせようとする時に、自分が笑ってしまう、って…

「どんな面白いこと言うんやろ!」って思いますよね?

自分でハードル上げちゃってます。でも、面白くないんです、アーサーのネタ。

そんなライブハウスでの一部始終が、敬愛するコメディアン、マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)のテレビで紹介されます。

とても驚き、舞い上がるアーサーですが、マレーの小馬鹿にしたようなコメントを聞いて、彼の中で何かが壊れていくようでした。

そして、母親の過去を知り、絶望に落ちていく。

もうその頃には、彼の高笑いは心の叫び声にしか聞こえません。

アーサーのことを「ハッピー」と呼んでいた母。その訳はあまりに残酷過ぎるのです。

そして、JOKER誕生

積み重なった我慢がいつしか爆発してしまうのは、自然な流れと思えます。

JOKERとなって、階段でステップを踏むアーサーは、とてつもなくカッコいい。

それまでの彼とは、まるで別人のよう。

自信に溢れていて、スタイリッシュ。

アーサーを演じるホアキン・フェニックスの演技に圧倒されます。

貧相な身体に、いびつなピエロのメイク。

とても不気味なのに、なぜか美しいとさえ思えてくる。

『バッドマン』の悪役として登場するJOKER。そのJOKERの誕生した過程が描かれています。

これまでいろんな人が演じてきたJOKERですが、今作品ではホアキン・フェニックスの怪演に圧倒されます。

第92回アカデミー賞で、主演男優賞を受賞しています。

重苦しい悲しみから、ある意味解放されていく122分の小旅行、ぜひ体験してみてください!

-洋画
-, ,