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ディカプリオのヨレヨレぶりが良い! 映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』

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毎日お疲れ様です! yolicoです。

今日はレオナルド・ディカプリオ主演の『ワン・バトル・アフター・アナザー』をTOHOシネマズで鑑賞。

2025年10月劇場公開の映画です。

最愛の娘と平凡ながらも冴えない日々を過ごす元革命家のボブ(レオナルド・ディカプリオ)。

突然、娘がさらわれ、生活が一変する。異常な執着心でボブを追い詰める変態軍人”ロックジョー”(ショーン・ペン)。

次から次へと襲いかかる刺客たちとの死闘の中、テンパリながらもボブに革命家時代の闘争心がよみがえっていく。

逃げなければ、生き延びられない。だが、娘を救わなければ、父ではいられない…!!

ボブのピンチに現れる”センセイ”(ベニチオ・デル・トロ)の手を借りて、元革命家として逃げ続けた生活を捨て、戦いに身を投じたボブと娘の運命の先にあるのは、絶望か、希望か、それとも…。

公式フライヤーより引用

受賞作品多めなポール・トーマス・アンダーソン監督作品

監督・脚本はポール・トーマス・アンダーソン。略してPTAと呼ばれたりしているようです。確かにPTA…

ベルリン・カンヌ・ベネチアの3大映画祭の全てで受賞歴を誇る、スゴい監督さんです。

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『マグノリア』、『ザ・マスター』最近では『リコリス・ピザ』など。

いろんな賞を獲得している作品を多く撮っている監督さんです。

今作品では、過去に革命家として活動していたカップルと、ふたりの間に生まれた娘を軸に物語は進んでいきます。

一癖も二癖もある人たちとともに。

元革命家も、今はくたびれ気味のお父さん

娘が生まれて、同じく革命家だった妻パーフィディア(テヤナ・テイラー)が家を出ていき、その妻がある事件で警察に捕まり、仲間の情報を警察に話す…

活動していた者たちは、警察の手から逃れるために、散り散りになり、身を潜めます。

パット(ディカプリオ)は「ボブ・ファーガソン」と、娘シャーリーン(チェイス・インフィニティ)は「ウィラ・ファーガソン」と名前を変え、仲間に指示されるまま、とある場所に移り住みます。

ボブは男手ひとつで娘を16歳まで育てあげ、立派です。

ですが、アルコールとクスリに浸りすぎの毎日。

ウィラからは、若干呆れられている様子。

革命家だった過去は遠い昔、ぼんやりとした中年男を演じるディカプリオは、新鮮ですね。

そんな平穏な日々は、昔の仲間が捕えられ情報が漏れたことで崩れ去ります。

またまた軽くクスリでぼんやりとしているところに、所属していた「フレンチ75」から身の危険を知らせる連絡が。

その後のディカプリオの慌てぶりがちょっと笑えます。

催涙ガスでヨレヨレ、暗号も思い出せない、ケータイの電池がない。逃走中に屋根から落ちる。

頼りない姿丸出しで、ダンスパーティーに出掛けている娘を守るため駆けずり回るボブ。

全てがおぼつかないけれど、娘への愛だけが原動力になっている父に、見ているこちらも力が入ります。

ファーガソン親子を執拗に追いかけるロックジョーが恐ろしい

ショーン・ペン演じるロックジョーが、稀に見る”クセ強め”な人物。

パーフィディアに異様に執着し、ある現場で捉えたパーフィディアに性的関係を持つことを交換条件に解放する。

それから16年後、今度は父ボブと娘ウィラを探し出そうとするロックジョー。

まさに変人、まさに変態。気持ち悪いとしか言いようのない軍人を、ショーン・ペンが怪演しています。

まーほんとにスゴい役者さんですね、ショーン・ペン。

今までたくさんの賞を獲っている実力派俳優が変態軍人を演じると、こんなに記憶に残るんだな、と驚きです。

なぜ彼が、16年後にウィラを執拗に追いかけるのか?

徐々に理由がわかってくると、気持ち悪いだけでなく「サイテーやな!」と思うこと請け合いです。

ウィラの知的な行動力、真っ直ぐな瞳がステキです

娘ウィラは革命家の仲間の手引きで逃げ出せたものの、その先々で知らなかったことを知らされ、心が傷付きます。

そして、やはり追っ手に囚われてしまい、なんとか逃げ出せたものの、再び危険が迫ります。

父はなかなか助けに来ない、自分の身は自分で守るしかない。

諦めずに戦い抜く彼女の姿が、強くもあり、脆くもあり。

荒野の一本道でのカーチェイスは、見応えあります。

ただ3台の車が走っているだけなのに、超ドキドキします。

親子を助けるベニチオ・デル・トロがいい味出してる

ウィラの通う空手道場の”センセイ”(ベニチオ・デル・トロ)が、いい味出してます。

どんな場面でも慌てない。常に冷静。

自らが支援している移民たちにも、慌てず騒がず避難を手配します。

「自由とは恐れないことだ。トム・クルーズのように」と言って、走る車から飛び降りるようボブに促すセンセイ。

確かに!と頷かされる名言です。

移民問題に、白人至上主義の団体…アメリカの世相がチラリと垣間見れたり、くたびれ気味のボブの奮闘にちょっと笑い、ウィラが若干16歳で迫り来る危険と戦い、傷つき、成長する様子にしみじみして、そして映画史上に残る(であろう)変態軍人を目撃する。

アカデミー賞受賞者たちの追っかけっこに伴走する162分、ぜひお楽しみください!

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