毎日お疲れ様です！ yolicoです。
今日は韓国映画『パラサイト 半地下の家族』をAmazon Prime Video で鑑賞。
2020年公開の映画です。
仕事も計画性もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。
大学受験に落ち続ける息子ギウ。美大を目指すが予備校に通うお金もない娘ギジョン。
しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、”半地下住宅”で暮らす貧しい4人家族だ。
「僕の代わりに家庭教師をしないか？」ギウはある時、エリート大学生の友人からアルバイトを頼まれる。
そして向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。
パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。
更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…。
”半地下”で暮らすキム一家と、”高台の豪邸”で暮らすパク一家。相反する2つの家族が交差した先に、想像を遙かに超える衝撃の光景が広がっていくーー。
Amazon Prime Video より引用
策略を巡らせ、あっという間に一家でパラサイト
半地下…韓国ではよくある建物のようです。半分地下に埋もれている住宅。
全員失業中のキム一家は半地下住宅で内職をしながら、とりあえず日々をしのいでいる。
そんな折り、息子ギウ（チェ・ウシク）が友人の紹介で、高台の豪邸で暮らすパク家の娘ダヘ（チョン・ジソ）の家庭教師を務めることになる。
妹のギジョン（パク・ソダム）に、名門大学の入学証書を偽造してもらい、ケビンという偽名でパク家へと潜り込み、パク夫人（チョ・ヨジョン）の信頼を得ていく。
そして、パク家の息子ダソン（チョン・ヒョンジュン）の描いた絵を見つけたギウは、絵の家庭教師を探しているという情報を得て、妹のギジョンを送り込む。家族であることは隠して…
パク氏（イ・ソンギュン）の運転手に家まで送ってもらうことになったギジョンの策略で運転手をクビにさせて、その代わりとして父のギテク（ソン・ガンホ）を雇わせる。
次は、パク家が住む以前の豪邸の住民から仕えてきた家政婦のムングァン（イ・ジョンウン）にも罠を張り巡らせてクビにして、母のチュンスク（チャン・ヘジン）を新しい家政婦としてスカウトさせる。これまた家族であることは隠して…
いつの間にかパラサイト状態の出来上がり、となっていくのがお見事です。
ただ、ダソンだけが、４人が同じにおいであることに気が付いているのです。
大雨の夜のパク家での出来事
ダソンの誕生日に、パク家はキャンプに出掛けます。
留守を任されたチュンスクは他の家族も呼んで、大豪邸がまるで我が家であるかのように飲み食いをして、ふざけあって贅沢を楽しみます。
なんとも大胆です。
その時インターホンが鳴り、クビにされたムングァンが「忘れ物があるから家に入れてほしい」とやって来ます。
仕方なく、他の家族３人に隠れてもらいムングァンを招き入れますが、ここから予想だにしない展開となっていきます。
キム家も大胆だけど、ムングァンもかなりなものだとわかります。
ですが、事情がわかるにつれ、韓国の世相に思いを至らせることになるのでした。
そして「大雨のせいでキャンプが中止になったから帰る」とパク夫人から電話があり、キム家の３人は豪邸内で再び身を隠します。
（パク夫人がチュンスクに作ってもらって食べていたジャージャーラーメンが、その後流行りました。）
隠れている3人が脱出の機会をうかがっている時に聞こえてきた、パク氏の「運転手のギテクの体臭がキツい」という軽口が、その後の２組の家族の運命にあれほど関わってくるとは…
何とか豪邸から、パク家の住民に気付かれずに逃げ出すことができた３人でしたが、大雨のせいで半地下の自宅は溢れた下水で浸水しており、避難所である体育館で一夜を過ごすことになるのでした。
大雨の翌日。ダソンの誕生日パーティーに招待されたギテクとギウとギジョン。
パク夫人の買い出しの運転手として出掛けるギテクだったが、夫人の「大雨のおかげで最高の天気になった」という発言や、ギテクの体臭に顔をしかめるしぐさに苛立ちを募らせていきます。
そして、昨夜のパク家での出来事が思わぬ事態へと繋がっていき、予測不能な展開を迎えます。
韓国映画初のアカデミー賞受賞作品
作品賞・監督賞など4部門でアカデミー賞を受賞。非英語作品の作品賞受賞は史上初だそうです。
『殺人の追憶』『グエムルー漢江の怪物ー』などの作品を撮っているポン・ジュノ監督が歴史的快挙を成し遂げています。
富裕層と貧困層の階層間の壁が、高台の豪邸と半地下という映像の対比で、突きつけられます。
豪邸も半地下もセットだそうですが…
ギウはあの豪邸をいつの日か購入するために、必要なお金を稼ぐことを誓います。
ですが、ポン・ジュノ監督曰く「ギウの稼ぎでは実際に豪邸を買うまで547年かかる」そうです。何とも悲しい現実。
ユーモアもあり、サスペンスでもあり、ちょっぴりホラーなところもあり…
パラサイトしてからのハラハラドキドキな132分間の小旅行、ぜひお楽しみください！