今日はAmazon Prime Video で、リドリー・スコット監督の2021年公開の映画『最後の決闘裁判』を鑑賞。
まあまあ最近公開された劇場映画です。
重厚な映像、そして「どうなるの⁉︎」というハラハラ感を楽しめる映画です。
あらすじ
騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)の留守中に、カルージュの妻マルグリット(ジョディ・カマー)が夫の旧友ル・グリ(アダム・ドライバー)に乱暴されたと訴える。目撃者はおらず、ル・グリは無実を主張。
全く噛み合わない両者の言い分を裁くため、お互いの生死を懸けた「決闘裁判」が行われることとなる。
勝った者が正しいとされ、負けた者は罪人として扱われる。
そして、もしカルージュが戦いに敗れると、妻マルグリットは偽証の罪で「火あぶりの刑」となる。
フランス国王夫妻はじめ関係者や村人が見つめる中、「決闘裁判」が執り行われる…
実話に基づいたストーリー
女性の地位などなかったであろう時代。
性被害にあったとしても泣き寝入りすることが多かった時代に、マルグリットはそうせず声を上げた。この勇気に震えます。
実話に基づいているということにも驚かされます。
「決闘裁判」に至る前に、当事者の3人に審問する場面がありますが、「そんなこと聞く⁉︎」というような質問に晒されるマルグリット。
この辛さは、現代の裁判でもきっと同じなのでしょう。
それにしても「火あぶりの刑」は恐ろし過ぎです。
3人それぞれの目線で語られる、同じ出来事
3部構成で成り立つ本作。1章では騎士カルージュの視点から描かれ、2章はル・グリの視点。
3章ではマルグリットの視点から、物語は進みます。
同じ出来事でも、語る人によってニュアンスが変わるのが浮き彫りになっていきます。
観ている私たちでも、観る人によって出来事の捉え方は違ってくるのだろうな、と思わされます。
黒澤明監督作の『羅生門』のスタイルだそうです。(黒澤監督作品、まだ観たことないのです泣)
カルージュ目線の1章では、「無骨だけれど妻を愛する男性」として見えるカルージュが、マルグリット目線の3章では「それはちょっと引くわ…」というような言動の夫として存在していたりして。
豪華なキャストも注目です
マット・デイモンと共に脚本に携わったベン・アフレックも、カルージュとル・グリの運命に関わる伯爵として出演しています。
アダム・ドライバーも「決闘裁判」の相手として、存在感を示しています。
そしてジョディ・カマーの美しさ。14世紀フランスの衣装を纏うと、目を奪われますね。
各々が主役として映画が撮れますよね。
その上、監督は巨匠リドリー・スコットというときめき!
リアリティ溢れる戦闘の場面は、息を呑む迫力です。
まとめ
3年程前に劇場公開された『最後の決闘裁判』
豪華キャストによる、14世紀のスキャンダルな戦いの行方が描かれた作品です。
それぞれの目線で語られる、あの出来事。
結末は一体どうなるのか…
最後のマルグリットの表情はどういう感情なのか…
152分の手に汗握る小旅行、ぜひお楽しみください!