毎日お疲れ様です! yolicoです。
今日は『her 世界でひとつの彼女』をAmazon Prime Video で鑑賞。
2014年劇場公開の映画です。
あらすじ
近未来のロサンジェルスが舞台。
他人に代わり、手紙を代筆する仕事をするセオドア(ホアキン・フェニックス)。
妻キャサリン(ルーニー・マーラ)とは、離婚の話が進んでいて別居中。気持ちの沈んだ日々を送っている。
そんな折、人工知能OS「サマンサ」(声: スカーレット・ヨハンソン)を使い始め、彼女の有能さや魅力的な声、弾む会話に惹かれてゆく。
次第に、彼女と過ごす時に、特別な感情を抱き始めて…
声だけの演技で、この表現力!
『マルコヴィッチの穴』『かいじゅうたちのいるところ』を手がけたスパイク・ジョーンズ監督の作品です。
今作品で、ジョーンズ監督は単独で脚本も手がけていて、第86回アカデミー賞脚本賞を受賞しています。
声だけの出演とはいえ、スカーレット・ヨハンソンは第8回ローマ映画祭で、最優秀女優賞を受賞しています。
声だけで!声の演技だけで! すごいですね。
そのくらい、スカーレット・ヨハンソンの声・話し方は素敵でした。
恋をしたセオドアの気持ちもわかります。
劇場公開時には、スカーレット・ヨハンソンの声バージョンで観ましたが、今回は吹替版で鑑賞。
声優の林原めぐみさんが、「サマンサ」の声を演じています。
そして、それが素晴らしい!
キュートで、利発で、優しくて、包み込んでくれるような声・語りかけ。
まさに「惚れてまうやろ!」状態。声優さん、恐るべし…です。
どんな形であっても恋は切ない
この映画が作られたのが、今より10年ほど前。
もう、この”近未来”とやらは訪れているのでしょうか?
人間が、人間以外に恋愛感情を持つ、ということが「絶対無い」とは言い切れないような時代。
そして、人工知能も感情を持ち、愛を覚えていく。
ケータイ?の中にいる(であろう)サマンサとのデートはとても楽しそう。
近未来では「OSが彼女」ということを認めてくれる人もいる。
サマンサはセオドアとの関係から、より人間に近づこうと学習していくけれど、他のOSとのコミュニケーションの快適さも知っていく。
サマンサはどんどん進化していき、それぞれに居心地のいい場所があるということに気付いていく。
セオドアは、ふとサマンサに「僕以外にも、誰かいるのか?」と問うけれど、その返事を聞いて、サマンサとの現実を思い知らされることになる。
近未来の日常の風景がオシャレで素敵
近未来のセオドアの日常生活の風景が、センス良く、ビビッドで、清々しいです。
キャサリンと幸せに過ごしていた日々の回想シーンはキラキラしていて、美しいのが余計に切ない。
ホアキン・フェニックスの、物静かさと陽気さが同居するような演技が素晴らしいです。
OSサマンサの魅力的な声に浸る126分の小旅行、ぜひお楽しみください!