毎日お疲れ様です! yolicoです。
今日は映画『ナイトクローラー』をAmazon Prime Video で鑑賞。
2015年劇場公開の映画です。
STORY
学歴もコネもなく、仕事にあぶれたルー(ジェイク・ギレンホール)は、ある日、事故現場を通りかかり、テレビ局に悲惨な映像を売るカメラマンたちの存在を知る。
さっそくビデオカメラを手に入れたルーは、(ナイトクローラー)となり、夜のL.A.を這いまわる。
良心の呵責など1秒たりとも感じないルーの過激な映像は高く売れ、評価されるが、高視聴率を狙うテレビ局の要求はさらにエスカレートしていき、遂にルーは一線を越える——。
公式フライヤーより
倫理観のない主人公ルーをジェイク・ギレンホールが怪演
定職に就けず、金網などを盗んではお金に換えていたルー。
昼間はL.A.のビーチで日向ぼっこをしているのかと思いきや、しれっとロードバイクを盗んでさっさと換金する始末。
取引のある会社の社長に、雇ってくれないかと頼むも、社長から「コソ泥は雇わない」と言われたりします。
まともではない生き方をしていたルーが、ひょんなことから”ナイトクローラー”を知ることになり…
”ナイトクローラー”とは、夜に警察無線を傍受し、事故や事件の情報を得て、猛スピードで車を走らせ、現場に駆けつけて被害者にカメラを向ける。
いち早く手に入れた映像を、テレビ局に売り捌き、お金を得る人たちのこと。
ルーは見よう見まねでそれを始めて、かなり踏み込んだ映像を撮り、テレビ局に売り込みに行きます。
画質はあまり良くない映像ながら、リアルな現場の様子が功を奏し、映像を買ってもらえることに。
そして、「次はもっと綺麗な画像で」と言われ、それに応えていくルー。
より残酷で、より悲惨な場面を求め、夜の街を走りまわる彼は冷徹そのもの。
事故・事件に巻き込まれ苦しむ被害者を思いやる心などは、どこにもありません。
どんな凄惨な場面でも冷静に撮影する姿は、もはやサイコパスのよう。
迷いのない、揺るがない視線のジェイク・ギレンホールがじわじわと恐ろしいです。
登場人物たちがみんな「もっと、もっと」と求めている
ルーの映像を買う、テレビ局のニュース番組担当ディレクターのニーナ(レネ・ルッソ)は、テレビ局で働く人特有の、視聴率至上主義。
より視聴者を惹きつける刺激的な映像を、常に求めています。
彼女の「もっと、もっと」という意識に、ルーは見事に応えていった。ある意味、ルーを創り上げた印象です。
すごいスクープではあるけれど、かなり凄惨な事件現場の映像をルーから見せられた時、普通の人なら眉をひそめるであろう映像に、彼女は感嘆の表情すら浮かべる…
日々の視聴率競争にもまれ、視聴率のためなら倫理観など二の次、というニーナも恐ろしい。
ですが、そのニーナの先にある視聴者というのは、テレビを見る側の私たち。
結局私たち視聴者も、刺激的で今まで見たこともない映像を求めている、ということなのでしょう。
ルーに雇われた助手のリック(リズ・アーメッド)も、初めは雇ってもらえたことを喜んでいたのに、いつしかルーの交渉術を真似て、賃金アップの交渉をする。
全ての人が見境いを忘れて、ますますスカレートしていってしまう。
誰にでも起こりうる心理だけに、得体のしれない不安を感じます。
予想を裏切るようなラスト
ルーの欲望の深さが、どんどんと怖い方向に進んでいって、最後にはどんな破滅が待っているのかと思いきや…
想像の裏をいくラストに、驚きが隠せません。
フライヤーには”戦慄のハッピーエンド"と書いてありますが、まさにそんな感じ。
最後まで「なんだかなあ…」とモヤモヤさせられます。
報道の裏側と、人間の欲望を描いた118分のクライム・スリラー、ぜひお楽しみください。
